事実確認を求める書面  内容証明にて

  事実確認のお願い

 クローセンシステムという
商品名の貴社純正用品に設計
ミスがあり、ユーザーに被害
が出ているという状況にあっ
て、貴社の御対応は、全くモ
ラルや良識を欠くものでした
。私は、この問題をホームペ
ージで公開しており、先頃、
記載内容に間違いがないかど
うか、貴社に書面にて3度お
尋ねしましたが、貴社には御
回答頂けませんでした。
 しかしながら、事実関係を
はっきりさせることは物事の
基本ですし、将来のトラブル
を防ぐことにもなりますので
、改めて記載内容の事実確認
を求めます。
 以下は、クローセンシステ
ムの欠陥と貴社の御対応の概
略ですが、詳しいことはホー
ムページにあります。

        記

 クローセンシステムはバン
パーに取り付ける障害物感知
装置(接近感知装置)である
が、リアバンパー用には欠陥
がある。設計段階で絶縁対策
を忘れた為、リレー(スイッ
チ)をう回して電気が流れ、
システムは常時作働状態にな
ってしまう。車のキーを切っ
ていても、36ミリアンペア
程の電流が流れ続ける。
 クローセンシステム取り付
け対象車には、元々9ミリア
ンペアから18ミリアンペア
程度の暗電流が流れているが
、欠陥によって36ミリアン
ペア程が余分に加わる為、バ
ッテリーは格段に上がり易く
なる。
 私は、自分のホンダ車のバ
ッテリーが上がり易いことか
ら、上記設計ミスを見つけ、
平成3年2月に貴社に通知し
た。貴社はミスを認め、既に
販売された欠陥製品に対して
市場措置を取る旨表明した。
 しかし、8ケ月後の10月
、私は、欠陥製品が全く放置
されていることを知り、貴社
に抗議の書面を送った。
 11月、貴社担当者は、「
誠意を伝えたい」と面談を求
め、私の家にやって来た。し
かし、本当の目的は私の抗議
を封じることで、私が市場措
置の必要性を話すと、ことご
とに嘘、屁理屈を浴びせ、欠
陥製品の放置を正当化した。
 12月に2度目の話し合い
を持ったが、担当者ではらち
が明かない為、私は社長宛に
手紙を書き、市場措置の必要
性を訴えた。
 それを受けて、平成4年1
月、貴社担当者がやって来た
が、担当者は、「クローセン
システムのことは欠陥とは思
っていない、修理対策を取る
意思もない」とはっきり言明
し、話し合いを打ち切った。
 2週間程して、私が消費者
センターに話を持ち込むと、
同じ担当者がセンターに出向
き、「クローセンシステムの
不具合については、既に修理
対策を取ってあり、問題は解
決済み」との虚偽説明を行っ
た。
 4月になって、私はある自
動車評論家に相談、その方は
貴社に働きかけを行った。そ
れを受けて、貴社によると、
7月にサービスニュースを発
行し市場措置を取ったとのこ
とである。しかし実際には、
措置に実効性はなく、単なる
見せかけの措置、実質上は放
置であった。
 9月になって、クローセン
システムの問題が雑誌の記事
になった。雑誌発売日の翌日
、私が貴社に問い合わせると
、「事実関係は記事の通りで
よい、設計ミスの製品に対し
て改善対策を取る」との表明
があった。翌月には、貴社は
国土交通省に、市場措置を取
る旨を報告した。
 その後、貴社によれば、平
成5年5月にサービスニュー
スを発行し市場措置を取った
とのことである。しかし実際
には、市場措置と言えるよう
なものではなく、設計ミスの
事実も隠された。貴社は、販
売店に対して、不具合の原因
を偽り、「システムで電気が
流れっ放しになる原因は、リ
レーの故障による」と虚偽説
明を行った。製品が全て欠陥
品である事実を隠し、故障す
ることがあるという軽微な問
題にすり替えたのである。
 結局のところ、貴社は、製
品の欠陥によってユーザーに
被害が出ていることを認識し
ながら、放置を決め込み、国
土交通省に報告後もまともな
措置を取ることはなかった。

 以上が、クローセンシステ
ム欠陥問題の概略です。

 上記載内容及びホームペー
ジ記載内容の事実関係をお調
べ頂き、間違いがないかどう
か、書面にてお知らせ下さい
ますようお願い申し上げます
。ホームページ記載の細かい
ところまでは分からないとい
うことであれば、大筋部分だ
けで結構です。間違いがあれ
ば御指摘頂き、異論がない場
合にも、その旨を書面でお知
らせ下さいますようお願い致
します。
 なお、誠に勝手ながら、御
書面は、本書面到達後2週間
以内に私宛に御送付頂くこと
とし、上記期日までに御連絡
頂けない場合には、異論なき
ものとみなさせて頂きますこ
とを、御了承下さい。

平成15年2月22日

         郵便番号
           住所
           氏名

東京都港区南青山2−1−1
本田技研工業株式会社
代表取締役社長 ○○○○殿


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